「ハイラインの日本記録更新してみませんか?」
と、1本の電話がありました。
日本テレビ『スゴ動画超人GP』というTVの特番出演依頼。
どうやら前回の『世界の果てまでイッテQ!』の出演を見て僕の事を色々と調べてくれたそうで。
前回のブログに書いた、
「Do or do not there is no try!
やってみる。じゃなくて、やるか、やんないかのどっちかです。」
と言うスターウォーズのマスターヨーダの名言を見て、この人と仕事をしたいと思ってくれたそうです。
ヨーダ、サンキュー!映画観たことないけど。
と、言う感じで出演する事が決まりましたが、ここからはTVロケお決まりの、中々ロケの日程が決まらない&内容がどんどん変化する地獄の始まり。
挑戦内容は最終的に日本記録挑戦以外にミニチャレンジ(ハイラインの上で、着替え、ドリンク運び、目隠し)
と応援に来られるティモンディの高岸さんとバランス対決。(応援しにくるのに何故俺の体力削りにくるのか。そしてそこは放送されていない。w)
そして、日程が確定したのは2週間前。
ギリギリ!
何故かというと、今回はハイラインの日本記録更新。194m以上の長さを設置しなければならないのです。また、ミニチャレンジ用のラインの設置、そして、応援で来られるティモンディさんが並走するラインの設置などもあります。
いつもハイラインをしているチームの皆んなに日程をなんとか合わせてもらうのですが、王子が岳は海に面しており、風の影響を受け易い。山なので雨が降っても危険。
仲間、自然、全てのタイミングが合わないと設置が出来ないのです。
という不安もありましたが、曇りや雨マークの多い週でしたが無事設置もできました。
撮影日は3日間で、1日目は打合せ。2日目はティモンディが来きての撮影。そして3日目は予備として確保してもらいました。
本番当日、
ここまで順調に来ていましたが、連日の準備疲れと絶対寝ないと駄目な男、大杉が朝5時起きのスタート。。
まずは、色々なカットを撮るため早めに撮影が始まりミニチャレンジ(ハイラインでの着替え、ドリンク運び、目隠し)の撮影等。
こちらはすべて一発でクリア。しかし完全にバッテリーが切れた状態でハイライン日本記録に挑戦。そして2トライしましたが渡れず。。
ここでムキになってトライしても良い事にならないと判断し、潔くチャレンジをやめて次の日の予備日にトライする事にしました。
翌日はしっかりと寝れましたが、若くないので、疲労は回復せず。
今日はいつまでも付き合いますよと、撮影スタッフもスラックラインの仲間も見守る中挑戦再開。
しかし、何本挑戦するもしっくりこない。スタート位置に戻るのが体力を消耗する。
(ハングオーバーを使ってスタート位置まで移動する....なんやかんやで2日で実質1kmほど移動しました...
それがどんだけキツイかはハイライン経験者は分かると思う。w)
なので、体力的に3トライが限界かなと。
しかし、気付けば7トライ目。
「あー、もうゲロでそう身体も無理だわ、渡れなくてええわ、楽しも。」
と思った瞬間一気にバランスが戻ってきました。
「あれ、そっか心が力み過ぎてたわ。」
・自分のタイミングでトライ出来ない
・撮影時間に限りがある
・上空のドローンの機械音
・「大丈夫ですかね?出来ますよね?」と何度も放たれる心配という名の呪い etc..
普通じゃない状態で、心がニュートラルじゃなくなっていたのです。
心の強張りが身体の力みにつながっていました。
気付かない内にハイラインの初歩的な罠にハマっていたのです。
ハイラインは心のスポーツなのです。
今回の215mの長いラインでは技術はもちろんですが、それ以上に心をどうニュートラルにするかが鍵。
その核心に気付いてからは、もーこっちのもんじゃ。
とは言っても体力はほぼ0。
ラストトライ。
スタートとしてしばらく歩き始めると雨がポツポツ。この日は晴れ予報なのに不思議。
肌に触れる冷たい感触。
山から響く、何重にも重なる雨粒の音。
心と身体が浄化されていく様な感覚。
そして、雨が上がったタイミングで僕もゴールしていました。
なんこれ、映画の主人公?笑
くらい不思議でした。
ホントに協力してくれた皆んな、ありがとうございました!
ハイラインはチームスポーツです。
これからも皆んなでレベル上げて更に上のミッションに挑戦していきたいです。
やれば出来る!w
今回、日本記録更新するにあたって実は、ハイライン、スラックラインの練習は殆どしていません。
スラックラインを上達するのに普通の方は練習を頑張ります。しかし、それだけでは上達しないのです。
何故なら、スラックラインの能力は、
メンタルコントロール技術 × スラックラインコントロール技術 × ボディコントロール技術 × リギングリング技術
の掛け算なのです。
殆どの人はスラックラインコントロール技術(スラックラインの乗り方)しか磨きません。
しかし、それでは限界があります。
今回の挑戦にあたって僕は上記の全体を意識して調整して望みました。
もし上達に行き詰まっている方は、
「ボディコントロール技術=使いやすい身体作り」この部分を1番最初に取り組むべき課題としておすすめします。
ボディコントロールができないと、メンタルコントロールはもちろん、スラックラインコントロールに必要な細かい感覚に気付くことが出来ないからです。
スラックラインリサーチのオンラインフィットネスではピラティスの知識で、スラックラインが気持ちよく乗れる様になる講座、オンラインフィットネスを開講しています。
現在、生徒さんも少しずつ増えてきて8人!
上級者の方から初心者の方まで、 みんなレベルアップを実感されています。
他では絶対学べない技術が学べますので、おすすめですよ。
【ハイライン日本記録更新】
Day:2021年3月5日
Name : The Catharsis 215m
Time : 20分15秒
Webbing : Y2K
Tension : 2kN
Special Thanks to:
Mori / Satoru / Taishi / Yumiko / Kazuko / Naomi / Kawahara / Nobusada ...
残念ながら今回のTV番組内では、ハイライン以外のスラックラインの楽しさや説明がカットされてたけど、スラックラインは色んな楽しみ方があって、老若男女楽しめる遊び。
さて、次のミッションは?
高層ビルにスラックラインを設置するアーバンハイラインは日本ではまだないなぁ。
(小さいのはいくつかあるけど。本格的なやつ。)
そういう案件待ってます!!
Slackline Research / スラックラインリサーチ
イベント実績日本一!
日本全国どこでもスラックラインに関するご依頼を承っております。
スラックライン世界チャンピオン率いるスタッフで対応いたします。
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お問い合わせ: 09041064851(担当:大杉)