今回新しく、Slacktivity(スラックティビティ)からハイライントリックに特化した新しいウェビングが発表されました。
タイプA - 従来のモデルにバックアップループを追加されたモデル。
タイプB - バックアップライン接続用Tループが等間隔に配置されたモデル。
タイプC - 2本のウェビングを等間隔に縫い合わせたモデル。
ピンクチューブ バージョンCを使用したテスト動画と記事が本国からアップされたので以下ご紹介します。
「このテストでは、メインラインが切れ、バックアップフォールした場合にスラックライナーにどのくらいの衝撃があるのか、またアンカーポイントにどれくらいの力がかかるのかを確認しました。
実験では一般的なバックアップではなく、10mごとにメインラインに縫い付けられたバックアップを使用しました。
これにより、衝撃と落下高が大幅に減少します。
体の負荷は、この39メートルのラインで大きな問題ではなかった。
※より短いラインでは負荷が高くなることに注意してください。
※この行為を決してマネしないでください。
※私たちは不測の事態に備えて、深い水の上で実験しました。
このラインは1年間に多くのイベントで使用しました。
過酷な使用、多くのハングオーバーがその上を転がりましたが、縫製された接続部は13.5kNの破壊強さを持ちました。
ピンクチューブ バージョンCには50mと80mの長さがあります。
新しいバージョンの詳細pinkTubeとredTubeのAとBが次の日に発表されます。」
という事らしいです。
バックアップラインが緩いとメインラインが切れた際、落下距離が大きくなり、致命的な衝撃を受けることになったり、アンカー部分のエッジで擦り切れたり、また中央へ大きく移動することで摩擦も危険だったり。また定伸縮、短い距離での落下も危険です。
それらの問題点は、バックアップラインはメインラインと同じくらいのテンションで設置すれば解決しますが、その設置でトリックをする場合、下のバックアップが干渉して跳ねないという問題がでてきます。
今回のラインはその安全面、伸縮に考慮して製作されハイライントリックに特化した構造と思います。
数百メートルクラスのハイラインではバックアップがメインに巻きついて風に揺られ摩擦で切れる事例もありその対策にも有効な構造です。
ちなみにバージョンBはクイックリンクでバックアップロープを連結するみたいですね。
バージョンCを使うには高さが15mは最低でも欲しいな....場所探さなきゃ。
ちなみに、マラソンシリーズはなぜスウェンループがないのか?
理由はそれらは別工場で製造されており、そこでは縫製をしていないためです。
スウェンループをつける場合、別の工場に依頼する必要がある為、コストが上がるので現在解決策を検討中とのこと。
※スウェンループはウェビングの先端のループのことです。
これがあるとウェブロック無しでアンカーのシャックルなどに固定する事が可能なので便利なのです。
フロストノットと呼ばれる強度の高い結び目でループをつくる方法もあるので、それはまた説明します。
現在、発注準備中で今週中であればリクエストがあれば対応できます。
入荷は9月中旬の予定です。
大杉徹(おおすぎとおる)
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